テーピング
テーピングとは解剖学的構造に沿って、また怪我の発生機転に合わせて粘着性を有するテープを規則正しく巻いたり、 貼ったり方法のことである。現在あらゆるスポーツ分野で怪我の予防、怪我した時に応急処置または怪我が再発生しない ように予防する目的で関節や筋肉を保護するために広く使われています。
何のためにテーピング??
- 予防
- 応急処置
- 再発生予防
テーピングの効果
- 関節の特定の動きの任意での制限
- 特定の部位の部分的圧迫
- 怪我の再発に対する不安感の軽減
「テーピングの実施にあたっては、傷害に対する十分な知識が必要である。」
テーピングを実施するために注意事項
- 正確な診断
医師の診断を受け、傷害の種類・程度をしっかりと把握する。テーピングは主に捻挫、靭帯損傷、肉離れ、打撲に対して用いられる
- 循環障害、筋、健傷害
テーピングを無造作に行うと循環障害が生じる。筋肉や健が緩んだ状態でテーピングを行った場合筋肉の痙攣や健の損傷を引き起こす。 テープの一方の端が健などに食い込んだ形にならないように注意する。このため特に身体の一部にテープを一周させる場合は、 筋肉・健を必ず緊張させておく。また身体の形状に合わせてテープの幅全体で均一に圧迫が加わるようにテーピングすることが大事である。
- テーピングの適用時間
- 再発予防のテーピング:3~4時間
- 応急処置のテーピング:3日 前後
テープの皮膚に影響やテーピングのずれを考慮する必要がある。応急処置の目的で3日間テーピングを続けて良い としてもテープの品質、皮膚の状態によっては毎日巻き直した方が良い。
こんな場合は逆効果なので注意しましょう;
- 骨折の疑いがある時
- 患部に腫れがある時
「腫れがあってもテーピングした方が良ければ血液の循環を促すために腫れの逃げ場を残しておくことが大事です。」
- 正常歩行ができない時
テーピングを行う際の準備
- ①テーピングする部位の体毛をできる限り剃っておく
- ②汗や汚れを落とすために、きれいに荒い、よく乾かす
- ③粘着すプレーを十分に吹きかける
- ④摩擦で皮膚に影響が出やすい部位にはワセリン塗ったガーゼ脱脂綿、パットなどを当てておく
- ⑤皮膚が弱いなどの場合にはアンダーラップを巻いてその上からテーピングを行う
- ⑥足首のテーピングでは90度、膝のテーピングで約30度,曲げた状態を維持させる
テーピング行うために必要な道具
- アンダーラップ
粘着による皮膚への影響を少なくするためにテープを巻き始める前に使用します。特にアレルギーを持つ人や皮膚の弱い 部分には必ずアンダーラップを巻いておくようにしましょう。また足首周辺や膝などに体毛がある部位のテーピンウには 必要です。
- 弾性包帯
テーピングの上からさらに巻きつける厚手で伸縮性のある包帯です。はがれをふさいだり、筋肉を圧迫させるために 使います。粘着性ではありません。
- 非伸縮テープ
一番使用される基本的なテープです、患部を固定するために使いますので伸び縮みしません。コットン製で幅13mm、 25mm、38mm、51mmの4種類があります。
- 伸縮テープ
伸び縮みするテープです。完全に固定すると動かしにくくなる関節などに使います。固定したい強さによってハードタイプと固定するともうちょっと違和感がつくないハンディカットタイプがあります。幅はハードタイプで25、51、76、102mmの4種類、ハンディーカットタイプは38、51mmの2種類があります。
- 粘着スプレイ
汗などでずれないようにテープの粘着性をもっと高めるためにテーピングの前に患部へ吹き付けます。
- 冷却スプレイ
軽い捻挫や打撲を起こしたときに患部を冷やすためです。
- 氷のう
怪我や筋肉疲労の処置用です。
- 粘着除去スプレイ
テープの粘着力を弱めてテープをはがしたいときに使います。テープをはがすときに痛みを和らげ、皮膚を保護します。
- カッター
皮膚とテープの間に刃先を入れて身体の線にそって動かすと、テープを剥がしやすくなります。
- ハサミ
足首の捻挫に対するテーピング①
足首の捻挫はサッカーにおいて最もよく見られる外傷である。足首の外側の靭帯を損傷する内返し捻挫と内測の靭帯を 損傷する外返しの捻挫がある。ここで説明するのは内返し捻挫の場合に対応するテーピングである。
- 使用テープ;
- 38mm幅、非伸縮テープ
- 38mm幅、あるいは50mm幅ライト伸縮テープ
- アンダーラップ(必要に応じて)
この方法は内がえしを制限する一方で、足首の曲げ伸ばしを ほとんど制限しない。非伸縮テープだけで行う方法に比べ、 その固定性はやや低い。サッカーで比較的とく用いられたいる。
足首のテーピングを行う際の注意点
- ①足首の角度を90度に維持させる
- ②下肢ぶのアンダーラップがふくらはぎの関節にかからないようにする。
- ③スターアップテープは必ず内側から始め、外側で強く引っ張りあげる。
また、通常のテープは3本行うが 3本のテープは足の裏を中心に扇形になるように貼る。 - ④外返し捻挫に対するテーピングの場合は、足の裏を中心 に内測・外側を均等に引き上げるようにしてスターアップテープを張る。
- ⑤スターアップテープの端を止めるためのアンカーを必ず行う。
- ⑥伸縮テープでフィギュアエイトテープ、ヒールロックテープを連続的に巻く強さは選手によって変える。一般に強く巻けば 巻くほど固定性は高まるが、選手によっては曲げ伸ばしにわずかに制限を感じることがある。
- ⑦外返し捻挫に対するテーピングの場合、スタート位置は内くるぶしの少し上とする。
足首の捻挫に対するテーピング②
これも内返し捻挫に対するテーピングである。
- 使用テープ;
- 38mm幅、非伸縮テープ
- アンダーラップ(必要に応じて)
この方法は足首の固定はしっかりするものの曲げ伸ばしは わずかに制限される。全て非伸縮テープで行うため、皮膚や 筋腱組織への影響を与えてテープの食い込み、しわに 注意が必要。スターアップテープは平行に貼る。 この方法はサッカーで足首の捻挫は癖になり、よろ固定力の 高いテーピングを必要とする時に対して勧められる。
足首のテーピングを行う際の注意点
- ①足首の角度を90度に維持させる。
- ②下肢ぶのアンダーラップがふくらはぎの関節にかからないようにする。
- ③足部のアンカーテープは足部のほぼ中央に行う。
- ④スターアップテープは必ず内側から始め、外側で強く引っ張りあげる。また、足の外側の骨ばった部分(第5中足骨底部)にスターアップテープがかかって しますと、荷重時にこの部分に痛みが生じたり、足首を伸ばす運動が極端に制限されることがあるため、この部分にテープがかからないように注意する。
- ⑤外返し捻挫に対しては、内側・外側均等に引っ張るようにする。
- ⑥スターアップテープを止める目的で行うホースシューテープおよびサーキュラーテープは、アキレス腱部の湾曲に合わせてやや斜めに貼る。
- ⑦フィギュアエイトテープおよびヒールロックテープは アキレス腱を通るため、これらのテープを行う前にもう一度 足首の角度を確認する。アキレス腱が緩んだ状態で これらのテープを行ってしまうと、最悪の場合、アキレス腱の 炎症を引き起こす恐れがあるので注意。
膝関節内測側福靭帯損傷に対するテーピング
このテーピングは膝の内側にある内側側福靭帯の損傷に対するテーピングで、下腿部の外反・外旋を制限する目的で行う。
- 使用テープ;
- 75mm幅、ハード伸縮テープ
- あるいは50mm幅非伸縮テープ
- アンダーラップ(必要に応じて)
- コンプレーションテープは75mm幅ハード伸縮テープでおこなう。
膝関節のテーピングを行う際の注意点
- ①膝関節を30度前後曲げた姿勢を維持させる。
- ②大腿部、下腿部にアンカーテープを行う際には必ず筋肉緊張させる。
- ③大腿部のアンカーテープは、大腿部のほぼ中央かやや上方に巻く。ふくらはぎの最も太い部分に巻く。
- ④スパイラルテープは、必ず膝の真後ろの部分で交差させる。または、下腿部、大腿部の前面を横切るように巻く。 このテープは膝を伸ばす動きを制限するために、選手によっては違和感を感じることがあり、この場合は省くこともある。 ただし、スパイラルテープを省くと、膝を捻る動きの制限は低下する。このテープは2回から最大で5回繰り返す。
- ⑤Xサポートテープと縦方向のサポートテープは、必ず靭帯上でかつ関節上で交差させる。これらのテープも2回から最大で 5回繰り返す。この際、交差のポイントは変えずにはじめと終わりの部分を少しずつずらし、扇形に貼る。
- ⑥スパイラルテープ、Xサポートテープ、横方向のサポートテープのずれを防ぐために行うコンプレッションテープは 膝の真後ろの中央部を通るように貼る。また、内側でテープを裂き過ぎないように注意する。
下記のリンクで足首と膝のテープが見られます、テーピングのやり方はちょっと違いところもありますが基本的なところは 統一していますので参考にしてください。
足首捻挫のテーピングビデオ
http://jp.youtube.com/watch?v=LjmdMqFGe-E へのリンク
http://jp.youtube.com/watch?v=NCscgrae4cM へのリンク
http://jp.youtube.com/watch?v=oiyahqYAzgs へのリンク
膝のテーピングビデオ
http://jp.youtube.com/watch?v=iw2uvnJke6g へのリンク
http://jp.youtube.com/watch?v=JVMTGuFmE8w へのリンク



