医学・内科的問題
貧血
スポーツ選手の持久力のレベルアップを考える前に選手本人も指導しているコーチも選手の体質をしっかり把握する必要があります。いくら健康的に見えても定期的に医療機関で検査を受けることはやはり重要だといえるでしょう。 ここでは選手の持久力に大きな影響を与える貧血の症状について順番にみていきましょう。
- スポーツ選手の貧血の実態
- 貧血の症状
- 赤血球の産生
- 赤血球の働き
- 赤血球をあらわす検査値
- 貧血の種類
- 体内の鉄の動き
- 赤血球の寿命と処理
- 貧血の治療
@ スポーツ選手の貧血の実態;
スポーツ選手の持久力には血液中の赤血球の量は重要である。赤血球は肺で取り込んだ酸素を筋肉などに運ぶ。この酸素運搬能力を担当する赤血球の指数は、血液ヘモグロビン値(Hb値)である。 貧血とは血液中の赤血球が平均より少なくなった状態(Hb値が低下した状態)をいいます。 このHb値(血色素量)の基準値は健康的な男子の場合;14〜18、女子の場合;12〜16といわれ、血液検査によりHb値はこの基準値以下に出た場合には貧血という診断されます。 一般の人の場合では平均値よりちょっと低下したとしてもこれは大きな病状じゃないと考えられともスポーツ選手の場合では男子Hb14以上、女子Hb12以上にならなかった場合ではその選手のスタミナ(持久力)レベルには大きな影響が与えます。 Hb値は一般よりも厳しい基準でありますが、激しいスポーツを行うには十分なHb値が要求されますが ある大学でスポーツ選手にどのぐらい貧血者がいるかをメディカルチェックを行った結果は男子の場合で85人中%18.8、女子の場合では56人中17.9が軽度の貧血がありさらに男子の2.4%女子の1.8%は強い貧血であった。 強い貧血は平均値未満だと考えればよろしいかと思われますが、 そうなった場合に激しいスポーツを続けられるためにはやはり治療が必要でである。
A貧血の症状;
一般的な貧血の状態は、動悸、息切れ、めまい、胸痛、頭が痛い、速く疲れやすいなどである。スポーツ選手の場合でも貧血が強い場合は同じような症状が現れる。しかし、練習でより強い負荷をかけた場合、軽度〜中等度の貧血ある選手で違った症状を示すこともある。または、軽い練習や日常生活ではなんら問題を示さないが、追い込む練習や試合が続くとき、試合の後半、スタミナがなくなり、速くばててしまうとか目にみえてパーフォーマンスが落ちたきた時には貧血の可能性を考えなくてはならない。このようなときには、スポーツ関心のある医師に相談すべきである。
B赤血球の産生;
赤血球は、鉄を含んだヘムという色素とグロビンというたんぱく質からできている。赤血球はヘムとグロビンが腎臓から産生されている エリスロポエチンの指令によって、大きな骨の中心部にある骨隋で作られる。赤血球の寿命は約120日であり、多く破壊されると骨髄は生産を増やして、貧血にならないようにする。この時には、体内に十分量の鉄とタンパク質がなければならない。一方、長い期間酸素の不足が続くと、腎臓でのエリスロポエチンの産生が増加し、これが骨隋を刺激して、赤血球数を増加させる。 「スポーツ選手の栄養」というサイドで鉄とタンパク質の摂取についてもっと詳しく説明されていますがサッカー選手の栄養に欠かせない鉄とタンパク質の重要さは理解し理解させましょう。。。また、もうひとつ高地でトレーニングする利点は赤血球を多くするためであるが、それに専門的な知識を持って栄養の様相を取り入れないといくら高地でトレーニングしても意味がないでしょう。
C赤血球の働き;
赤血球は、その中に含まれるヘモグロビンによって酸素の運搬を行う。ヘモグロビンは酸素を結合して、これを肺から筋肉などの組織に運搬し、そこで酸素を放すことにより組織に酸素を供給する。そのために貧血になると、酸素運搬役の赤血球が足りなく,運動による酸素の要求に追いつけず、スタミナ不足になる。
D赤血球をあらわす検査値;
赤血球の検査は血液検査で行う。その数値は赤血球数、ヘモグロビン値、(血色素量またはHb値)、ヘマトクリット値(Ht値)で表される。潜在的な貧血の検査である貯蔵鉄の指数は血液中のフェリチン値である。
赤血球は血液中 1μl(ミクロンリットル)中にある数で示され、
正常人では; おやそう男子で500万/μl
女子で450万/μl である。
Hb値は; 血液100ml(1dl)中のg数で表される。
正常値は; あやそう男子で 16g/dl
女子で 14g/dl である。
Ht値は血液中に赤血球の占める容積で
正常値は; おやそう男子で 45%
女子で 42% である。
フェリチン値は血液中の貯蔵鉄の指数で
正常値は; 男子で 20ng/dl 以上
女子で 5ng/dl 以上である
赤血球の状態を細かく見るために
- 平均赤血球容積(MCV)→ 正常値は90μ立方メートル
- 平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)→平常値30pg
- 平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)→正常値32g/dl
の指数が用いられる。
これらは健康診断の時に返されるデータ表に書かれているので、
選手やコーチは必ずみておく必要である。
貧血の時には赤血球数、Hb値、Ht値のいずれも減少するが、
貧血の性質によって指数の減り方が異なる。
鉄欠乏性貧血では、 MCV、MCHがともに小さくなった場合で、
小球性低色素貧血といわれ、検査データには赤血球が
小さくて、ヘモグロビン量も少なく表される
E貧血の種類;
- タンパク質、鉄、ビタミンB12、葉酸などの材料の不足
- 赤血球の寿命の短縮(溶血または出血)
- 骨髄の機能の低下(再生不良性貧血など) の3の場合があります
スポーツ選手に見られる貧血の多くは、鉄が不足することにより
赤血球の生産が追いつかなくなる鉄欠乏性貧血である。
スポーツ選手は激しい運動により大量の汗をかくせいで汗と
一緒に失われる鉄の量が多い。
汗1リットルの中の鉄分は0.5mg/l といわれている。
特に真夏の昼間の試合や練習の時に大人の場合では2l〜3l
も汗が失われる。このとき計算上は1〜1.5mgの鉄分
喪失になる。
これは1日に胃腸から吸収される鉄量の約半分に相当する。
体内の貯蔵鉄が十分にあれば活発な産生が起こり、赤血球を
補給するが少ない時には材料不足から貧血となる。
この時、口から食物やサプリメントで鉄分を補給しないと
鉄欠乏性貧血になる。
時には強いストレスがかかる胃腸から出血が起こることや、
長い距離を走ることによる血液の破壊(溶血)があるとも
いわれている。
F体内の鉄の動き;
体の中に約5gの鉄があり、そのうちの約3gがヘモグロビン
として使われている。そのほかに1.2gが肝臓や脾臓に貯蔵鉄
として蓄えられている。
必要に応じて骨髄に運ばれて、新しい赤血球の産生に
利用される。赤血球が作られるために1日に利用される鉄の量は約20mgである。多くは貯蔵された鉄が使われ、食物から鉄の
吸収は1日約3mgにすぎない。
鉄は食物中に含まれ、胃液中の塩酸(胃酸)の作用で吸収可能
になり十二指腸および空腸で吸収される。一方、壊された赤血球
から取出された鉄は便から排出され、1日の鉄の排出量は
1〜3mgである。
このような状況からスポーツ選手はまず口から食物として摂取
しないといけない鉄量は3mg以上といえよう。
それをまたどんな形で取るか栄養のことを専門的に工夫しない
といけない。。。
G赤血球の寿命と処理;
血液中の赤血球の寿命は約120日で主に肝臓および脾臓で破壊される。
H貧血の治療;
サッカー選手で貧血と診断された時には、パーフォマンスを
あげるためにすぐに治療をしないといけない。
何よりもまず大事なのは、貧血にならないように予防する
ことですが。サッカー選手の中にも貧血の人もめずらしい
ことでもない。
サッカー選手の貧血は鉄欠乏性貧血であるからまず鉄を含む
食品を十分食べておく。
鉄分は植物性食品 →ほうれん草、春菊、小松菜等の青い野菜、こま、大豆、豆製品
動物性食品 →肉、魚、貝類におおくふくまれている。
また食品中の鉄分を吸収するにはビタミンCと同時にとることが<必要である。
練習がきつい時にやならかの原因で食欲がな時、または海外
遠征では衛生上から生野菜を避けなければならないことがあり、
鉄分が十分に吸収できないときには、鉄の補助食品やビタミン剤、
をサプリメントとして補給する必要がある。
一方、鉄分を十分に摂っていりにも関わらず貧血が改善されない
時には、蛋白質の摂取不足であることが多い。もちろん蛋白質は
赤血球を作ることだけでなく、筋肉の補給に使われるのであるから
、強い練習期や試合期には通常よりさらに余分の蛋白質を補給
する必要がある。
貧血は食物でどうしても改善されないときに毎食ごにビタミンCと同時に鉄剤を服用する。
または注射により補給方法もあるが必ず医療機関で診察を
受けてから相談しましょう。。。
☆貧血によるFOOTSTRIKE HEMOLYSIS
スポーツ選手の時にランナーの貧血もう一つの原因は走ることによる足底部への強い衝撃による溶血だと考えられる。
その経過は;
長距離走る事によって足底部へ強い衝撃受けた血流中の正常
赤血球が破壊される、破壊された赤血球がヘモグロビンを放出、
その結果放出されたヘモグロビンは尿中に流出と血漿
ハプトグロビンと結合する。
(ヘモグロビンは尿中に流出されるとどうなる???)
(ヘモグロビンは血漿ハプトグロビンと結合するとどうなる???)
ランナーの多くで血漿ハプトグロビン低値と網状赤血球増多が認められる。
激しい運動のマラソンでは溶血が増加していることも認められている。溶血が時続すれば、結局は鉄欠乏状態を起こしてくることになる。
Footstrike Hemolysisを予防するためには、次のことが重要である。
- やせるこお
- 走る際に軽く足を運ぶこと
- 草地、トラック、dirtroadのようなソフトな地面で走ること
- クッションの良いシューズをはくこと。
- 溶血性貧血の検査所見の特徴は、
- 赤血球寿命の短縮
- 赤血球形態の異常
- 血清ハプトグロビンの減少
- 網状赤血球数の増加
- 過ヒリルビン血症
- 尿中ウルヒリノーゲンの増加
- ヘモグロビン尿症 などである。
ランニングと骨髄像について;
健康的ランナーとオーバートレーニングしているランナーを対象にして骨髄像を調べられたところ、骨髄の細胞数減少が健康的な
ランナーの54%に、オーバートレーニングランナーのは66%に認められた。
骨髄の細胞数減少とランニング期間とは、正比例関係を示していたと報告されている。
ランニングトレーニングには骨髄の造血機能を抑制する可能性があるようにも思われる。
運動トレーニングの血液性状への影響としては、一般に次のことが考えられている;
- 線溶能の亢進
- 血漿容量の増加
- ヘマトクリット値の低下
- 赤血球変形態の亢進
- 血液粘着度の低下
などが起こり、これらのことは酸素供給を増加させ、血栓形成の危険性を減少させることになる。そして、 心筋梗塞の危険性を減少させることにつながるといわれている。
